置けないとあきらめず、置く
文京区・築25年・3階建てのマンション。
1K・18.84㎡
閑静な住宅地の中にあるマンション。
鉄筋コンクリート造で人気のマンションですが、昨年から2部屋空室が続いていました。
オーナー様は、できるだけ賃料を下げたくない。
そして、この春に満室にしたいと望まれていました。
お部屋の広さは決して広くありません。
改修工事前の間取図と写真
玄関を入ると、腰の高さまでの扉付きシューズボックスがあり、
厚さ10cmほどの壁の向こう側には続けてミニキッチンがありました。
ミニキッチンの隣には、洗濯機置き場があります。
ミニキッチンに備え付けのミニ冷蔵庫で容量が足りない方は、居室に冷蔵庫を置くしか手がありません。通常、お一人暮らしの方は、冷蔵庫の上に電子レンジを置かれますが、ミニ冷蔵庫ではそれも叶いません。
物件の価値を上げるリフォームを行うためにはどうしたら良いか考えました。
古くなっているミニキッチンをそのまま新しいミニキッチンに入れ替えても、何のおもしろみも魅力もありません。
そして、ミニ冷蔵庫はどう考えても使い勝手が悪く、洗濯機置き場横のスペースもムダになっています。
以下の写真は、この物件のチェック項目です。
この物件のリフォームの目標は、
1 なんとしても廊下に、洗濯機置き場と冷蔵庫置き場をつくること。
2 キッチンのグレードをアップすること。
何度も採寸を重ね、検討し、キッチンをグレードアップさせ、冷蔵庫と洗濯機を廊下に置けるようになりました。
リフォーム後
廊下に冷蔵庫置き場を確保するために、下駄箱の幅を狭めることにしました。
よって、下駄箱を解体。可動式のオープン棚に替えました。
下駄箱の幅を狭くした代わりに、可動式の棚は天井までのばしました。
靴を置くことにも使えますが、場所によってはカギを置いたり、折りたたみ傘を置いたり、自由に使うことができます。
可動式ですので、ブーツの収納もできるようになりました。
もともとあったキッチンと下駄箱との間の壁も解体し、下駄箱の代わりになる可動式の棚を造作しました。
キッチンとの間に壁を再度つくりましたが、この壁の厚みを以前より薄くしました。
ミニキッチンのときにあった、キッチン左側の壁は取り払い、水が跳ねないようコーナーをラウンドに削ったボードを取り付けました。
これで、左側の壁の厚さの分、またスペースが確保できました。
今回のリフォームでは、この数センチずつのスペースの確保がとても重要なものでした。
壁が無くなって明るくなりました。
冷蔵庫置き場を確保するだけでなく、キッチンは以前より大きいものを入れました。
2口のIHコンロ、幅は1350mmのキッチンです。
シンクとコンロの間の調理スペースを気にされる方が多いですが、コンロがIHですと、IHの上にまな板を置いて自由に使うことができます。
コンロの上まで調理スペースとなるのです。
また、ミニ冷蔵庫が置かれていたスペースも収納スペースに。
ミニキッチンのときにはなかった吊り戸も設置され、水栓もシングルレバーになりました。
最終的には、キッチンのグレードアップも叶い、キッチンの隣に冷蔵庫置き場のスペースを確保しました。
その隣に、洗濯機置き場です。
クッションフロアも明るいものに張替え、これまでより、うんと使い勝手の良い部屋に生まれ変わりました。
この建物、2部屋同タイプのお部屋があったので、2部屋同じようにリフォームしました。
リフォーム完了とほぼ同じタイミングで、2部屋ともご入居が決まりました。
オーナー様のお望みの賃料で、お望みの時期に入居者が決まり、携わらせていただいた私もうれしさでいっぱいです。
リフォームをするにあたって、現場を一度見ただけで、この部屋はこういうものだからと決めつけずに、どうすれば物件の価値が上がるかを考えます。
このスペースに冷蔵庫置き場の確保は難しいと判断する会社が多いだろうと思います。
冷蔵庫置き場を確保するだけでなく、使い勝手の良い大きなキッチンを入れることまで行いました。
あきらめずに物件に向き合うことの大切さを私も学びました。
原状回復のついでにリフォームしませんか?と不動産会社に声を掛けられるオーナー様は多いと思います。
トイレを新しくしませんか?
キッチンを新しくしませんか?
既存のものを新品に取り替えるだけのリフォームは、どの会社にでもできることです。
美都は、物件の価値を上げるリフォームを最小限の費用で行えるようご提案いたします。
お持ちの物件にご興味を持たれてください。
満室の秘策のひとつは、使う人のことを考えた小さな心配りのあるリフォームです。
オーナー様の豊かな賃貸経営のために私たちをご利用ください。
リフォーム担当:渋谷
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