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更新契約を拒否する入居者

この話は、私の友人の友人(Aさん)の話です。Aさんは、お父様が所有する賃貸ビルの最上階に居住していました。総戸数は8部屋の物件でした。

物件の入居者の中には、ひとり、とても威張った方(Bさん)がいました。
「大家!ゴミがあるから拾いなさい」と言うような人です。
この方は、自称法律家で、実際は総会屋だったようです。
20年ほど更新契約を拒絶し続けており、よって、20年前の家賃で居住していました。

Bさんが、周囲の入居者に「更新契約なんかする必要はないのだ」と吹聴し、入居者5名が団結して、Aさんに更新契約の拒絶と家賃の値下げ交渉を行ってきました。

このような状態に困ったAさんは、友人に相談。
その友人が、私の友人であったため、お話を聞かせていただくことになりました。
問題を解決して、その後は、弊社に管理をお願いしたいということでした。

Aさんのビルに居住しているBさんの部屋は、9万円が相場であるのに対し、5万3千円の家賃で生活している、というのが私の見立てでした。

私はBさんのもとに出向き、「このまま主張を続けられるのであれば裁判しましょう」と話しました。
加えて「裁判をしても、結果は、家賃は相場に上がるのが自明ですよ」と説明しました。

Bさんは、自称法律家だけあって、はじめから裁判をすれば自分が負けることは知っていたのです。
Bさんは、あっさり他のマンションに引っ越して行きました。

Bさんと組んでいた他の入居者も、リーダー不在でバツが悪くなったのでしょう。
その後1年以内に3人が転居して行きました。
そして、1人は亡くなりました。

家賃も値上がりしましたし、バツも悪くなったでしょうし、当然の結果でしょう。

空室になった部屋をすべてリフォームし、新規に募集をしましたら、即満室となりました。

新しい入居者との契約時には、同じ建物にオーナー様の御子息様が住んでおられますが、入居者とは法的利害関係は全くないことを、しっかりと伝えました。
管理は弊社が行っているので、困ったことがあれば弊社に連絡していただくよう徹底しました。

当たり前のことですが、新しい入居者からAさんにクレームが入ることはなくなりました。

入居者のクレームというものは多岐に渡ります。
クレームの中には、入居者の勘違いというような内容もあります。
どのような小さなことについても、入居者は分からないことがあれば、まず、管理会社に尋ねてきます。

管理を委託されていないオーナー様は、その細かいクレームにご自分で対応しなければなりませんし、クレームを受けた後は、その解決について様々な手配をしなければなりません。
管理会社に委託されるオーナー様の多くは、このクレーム対応の手間が大変だとおっしゃいます。

しかし、自主管理をなさっているオーナー様が、管理会社へ管理の委託をしようと考えられたとき、管理会社への支払う管理料に、何の業務が含まれているのか、また、その業務は誠実に行われているのか、オーナー様の気になるところだと思います。

管理会社の良し悪しは、クレーム対応への迅速さではかることができます。
管理委託をしていると、入居者と管理会社とのやり取りの全容をオーナー様が知ることはできない場合が多いです。
例えば、2週間前に入ったクレームでも、「昨日、クレームが入りました」と、嘘を言うことだってできるのです。

誠実な管理会社であれば、オーナー様に事実を伝え、問題に対処していくでしょうが、多くの不動産業者は、自分たちに都合の良いように事実を湾曲し、問題解決の方法についても、オーナー様のことを考えて提案することも少ないように思います。

「こうした方が良いです」
「こうするしかありません」
「こうしておきました」

その管理会社の言葉を、オーナー様は信じるしかありません。

一般的に、管理については、自分より管理会社の方が知識や経験があると、オーナー様が思っていらっしゃいます。「管理会社が言うのならば、そうだろう」と思われるのも当然です。

その上、多くの管理会社は、オーナー様と共にオーナー経営について理解を深めようという姿勢がないため、オーナー様が本当に検討できるような説明も提案も行わないでしょう。
さらに、既に管理を委託されている場合、他社の管理と比較することができません。

オーナー様が委託されている管理会社が『普通』という感覚を持たれると思います。

ですが、ほんの少しでも、ここがこうであったら・・・という思いを持たれたことがあるならば、弊社と比較検討していただければと思います。

その管理会社の心意気というものは、管理業務の遂行はもとより、営業マンの笑顔や言葉づかいにも表れるものです。

オーナー様にとって管理会社は、人生を共に歩くパートナーです。
「これで十分」という気持ちではなく、「これが最高」という管理会社を選んでいただきたいのです。
私たちは、全力でサポートしていく用意があります。

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